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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪所属≫:ジオン公国┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:ガルマ・ザビ 【階級】:少将 レベル:??┣━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━┻━━━━┳━━━┻━━━━┳━━━━━━━┓ 【統率】:?? 【格闘】:?? 【射撃】:?? 【防御】:?? 【反応】:??┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━┛ _ -― ―- 、、 , ヾ;_ / , ` 、 , ノ ヽ / _ -‐/ / .',. ,.イ -‐ ノ{ ! / .' ; '" ./ 、 l. ' i , '" / __ヽ ! { / ‐-, 、'" 'ィ‐,-、 ヾ '; ' ,イ / ´ ̄ } .} ノ ヽ / { / /; ハ , ソ ヽ .{ 乂、 〈 」 _ ; ./ ソ ' _ __ ハ { -=二 i、 ` ー ´ , ! .入_, `ヽ l. 、 / .;. ./ r 、_> _ .イ l '´ |ァ.,ー==┬== ニ´.! |ゝ、 ∋、_j.l.l r∈ イ! | ニ._ ! ´_,ニ .| __ _,ノ.ー- ._l.|.l_ -―ヽ_. r'"-―  ̄ ̄二T ''"_ ー__ー- -一 __  ̄ T 二 ー '"  ̄` 、┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 地球方面軍司令官、できない夫、シャアの同期にして友人一年戦争ではジオン公国軍の地球方面軍司令官として北米にて指揮を執っている。当初、彼はあくまで名目上の司令官でしかなかったが【フェイスレス】事件、【黒いMS】追撃作戦などにより少将に昇進し、独立した活動を行うようになる。現在はV作戦の調査を担当している。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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ベテランパイロット アイドレスWiKiの該当ページ L:ベテランパイロット = { t:名称 = ベテランパイロット(職業) t:要点 = ゴーグル、パイロットスーツ、不敵な笑顔 t:周辺環境=コクピット t:評価 = 体格2,筋力2,耐久力4,外見1,敏捷2,器用5,感覚5,知識3,幸運1 t:特殊 = { *ベテランパイロットの職業カテゴリ = ,,,派生職業アイドレスとして扱う。 *ベテランパイロットの着用制限 = ,,,着用制限(根源力10万以上) *ベテランパイロットのパイロット資格 = ,,,搭乗可能({人型戦車,I=D,航空機,RB})。 *ベテランパイロットの搭乗戦闘補正1 = ,,,({I=D,人型戦車,航空機}に搭乗して戦闘する場合での)全判定、評価+3、燃料-1万t。 *ベテランパイロットの搭乗戦闘補正2 = ,,,(現在より-2ターン以前に登場した機体 に搭乗して戦闘する場合での)全判定、評価+2。 } t:→次のアイドレス = うささんの恋人(職業),コ・パイロット(職業),パイロット養成学校(施設),捻り込み(技術) }
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パイロット トレーニング パイロット(失笑)の反省in2007
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*パイロットはI=D、航空機、宇宙船の パイロットになることができる。
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その頃、フィアは艦内の通路にいた。 まだ“鈴谷(すずや)”が輸送艦の指定を受けていた時分は、その辺が休憩スペースだった頃の名残で、通路の一区画だけが広くなっており、採光のため大きくとられた窓からは夜の帳が降りるアフリカの雄大な景色が楽しめる。 フィアが艦内をうろついている最中に見つけたお気に入りの場所だ。 ―――狭い部屋は嫌いなの。 ―――何故? ―――だって ―――だって? ―――牢屋みたいじゃない。 ―――牢屋?だって、君はもう…… ―――あんなちっちゃい窓しかないなんて、牢屋じゃない。 ―――船の窓は、みんなあんなものなんだよ。 ―――そ、そうなの? 最初に入れられた鉄格子入りの部屋から移された最初の日。 ここを見つけて、窓から見える世界に見入っていたフィアに声をかけたのは、探しに来た染谷だった。 ―――あんな狭い窓から世界を見ていたら、本当の世界まで狭くなるわよ? ―――それは違うよ。 と、彼は言った。 ―――世界を狭くするんじゃない。 ―――この広い世界で迷わないように、わざと狭くするんだ。 ―――目標になる部分だけに絞って、わき目もふらず。 彼は、自分の両手を顔の両側に添えて見せた。 ―――そうすれば、どんな広い世界でも迷わない。 ―――目指す場所だけ見えているから。 バカみたい。 そう思った。 そこが目標だなんて、誰が決めたの? だから、私は言ってやったんだ。 ―――あなたの目標って、何? ―――なんだろうね。 彼は苦笑しながらそう答えた。 その屈託のない笑顔が、私に言わせたんだ。 ―――私、なってあげようか? ―――えっ? ―――あなたの目標に。 私は言ったんだ。 ―――私だけを見なさい。 彼に、言ったんだ。 ―――私があなたの目標。この広い世界でどんなに迷っても、帰ってこれる母なる港、あなたのしとね。それが私よ?覚えていてね? そこまで思い出して、フィアは顔に血が上るのがわかった。 今更ながら、何という大胆なことを言ったんだろう。 恥ずかしくてたまらない。 今日のキスだって、本当に瞬が心配だっから、脇目も振らずにその胸に飛び込んだんだ。 だけど―――だけど!! 「―――っっ!!」 フィアは顔を押さえてその場にうずくまってしまった。 私はなんて言う大胆な女の子なんだろう! いくらライバルのあのブスから瞬を引きはがすためだとはいえ、瞬にしてきたことだけ思い出せば、まるで恥知らずの娼婦じゃない! 違う! 娼婦以下の恥知らずな痴女だ! 今のところ、瞬は私を受け入れてくれているけど、一体、駿は私をどんな女の子だと思っているんだろう! 心配だ! 心配すぎるっ! 「―――おい」 突然、背後からかけられた言葉に、フィアは飛び上がって驚いた。 自分がどんな悲鳴を上げたかさえ定かではなかった。 「……楽しいな」 美夜だった。 「あ……こ、こんばんわ」 窓に張り付いて挨拶するフィアに、美夜はちょっと微笑んで小さく会釈した。 「何だ。最初の頃にはずいぶん警戒されていると思ったが」 「だっ……だって」 フィアはぷぅっと頬をふくらませ、そっぽをむいた。 「こ、怖かったし……何もわかんなかったし……」 「そうか」 隣、いいか? そう断って、美夜はフィアの横に立つと、無言で船窓から夜景を眺めていた。 艦内放送が始まったのは、その時だ。 飛行艦の単調な時間の推移の中ではストレスも貯まる。 だから、食後のこの時間に、艦内に音楽を流すことにしている。 美夜が艦長になる前からの伝統だ。 静かなピアノの調べと、艶めかしくさえある歌手の歌声を、フィアと美夜はただ黙って聞いていた。 「……あの」 フィアも、相手がこの船で一番偉い人物だと知っている。 「今の、なんて歌ですか?」 「―――ああ」 美夜はちょっと笑って言った。 「Fly me to the moon―――私を月へ連れてって」 「……」 フィアは不意に歌い出した。 「Fly me to the moon 私を月へ連れてって Let me sing among those stars 星達の間で歌わせて Let me see what spring is like On Jupiter and Mars 木星や火星の春を私に見せて」 「……ほう?」 美夜はかなり驚いた。という顔でフィアを見た。 「きれいな歌声だな」 「ありがとうございます」 「……」 「……」 「……?」 「……続きは?」 「……ああ」 続きの歌詞を思い出し、フィアは小さく笑った。 「この続きは」 「続きは?」 「駿のベッドで」 「……は?」 「生きて帰ってきたご褒美にとっておきます」 「……そうか」 美夜は苦笑しながら頷いた。 「あの甲斐性なしのどこがいいのかわからないが」 「ムッ―――瞬は!」 フィアが言いかけた瞬間。 ドンッ!! 爆発音がして、艦が激しく揺れた。 艦内の照明が消え、赤い予備電源がともる。 「きゃっ!?」 宙に浮いたフィアを抱きかかえた美夜は、腰の艦内通信装置を手にした。 「平野だ!何の騒ぎだ!?」 「敵襲ですっ!」 副長の高木が艦橋で美夜に答えた。 「敵メサイア数4、本艦に向けて接近中!―――はいっ!」 美夜の指示を受け、高木は怒鳴った。 「FGF(フリー・グラビティ・フィールド)、即時全周囲展開!“伊吹”機関部の出力は全てそっちへ回せっ!」 バンッ! 機関部を狙った一撃が、空中で消えた。 「ほう?」 エーランドはその光景を前に顔を楽しげに緩めた。 「重力防御か!」 部下の騎も艦橋や船体めがけて砲撃を続けているが、全て艦に届く前に無力化されている。 「全騎、攻撃を対重力防御壁用弾頭へ切り替えろ!」 「何とか逃げられそうか?」 フィアに部屋へ戻るよう命じた後、美夜はすぐに艦橋に入った。 「FGFで防御だけは出来ていますが」 高木は顔をしかめたままだ。 「こっちからも反撃出来ません」 「―――やむを得ないな」 いわば魔力によって展開された楯であるFGFは、魔法だろうが実体弾だろうが全て防御出来る万能の楯だ。 しかし、万能過ぎて身内の攻撃までを無力化してしまう。 FGFを展開している間は、敵も味方も何も出来ることといえば、お祈りする位だ。 「最大戦速発揮、ジブチのEU軍に救援信号を出せ」 「し、しかし!」 「元々、ジブチ上空でも十分支援出来る算段だったんだ。それに、万一の際はジブチに戻ることは、染谷達も知っていることだろう?」 美夜はインターフォンをとると言った。 「艦長より整備!メサイアは出せないのか!?」 「そいつは無理だ!」 インターフォンに怒鳴りかえしたのは坂城だ。 その背後では装甲を外され、フレームが丸見えになった二騎のメサイアが並んでいた。 「完成まで、あと120時間はかかるぞ!文句ならぶっ壊した奴らに言ってくんな!山科のを!?それならさっさと言ってくれ!早く終わるぞ?コクピット調整に6時間だ!沈むのが早いか、コクピット調整が終わるか?そんなこと、俺が知るか!」 艦が激しく揺れた。 「周囲の雑音にかまうな!野郎共っ!さっさと仕事続けろっ!」 「―――きゃっ!?」 通路に押し出されるようにして、ハンガーデッキに飛び出してきたのはフィアだった。 誰もが自らの任務に集中して、フィアに構っている余裕なんてどこにもない。 「あ……あれ?」 フィアは、自分が道を間違えたことを知った。 ここは知っている。 あのメサイアとかいう兵器の格納庫だ。 2騎のメサイアがあちこちから火花をあげながら整備を受けている。 でも――― フィアは床を蹴ると、宙を舞った。 「どうして!」 その2騎とは別に、さらに奥で1騎がほったらかしになっている。 フィアはその騎の側で整備兵を捕まえた。 「どうしてこの騎は動かないの!?」 「しかたないんだよ!」 突然の闖入者に驚きながらも、若い整備兵は言った。 「操縦システムが故障していて、下半身が動かないんだ!」 「何よそんなの!」 フィアは、そのメサイア―――“幻龍改(げんりゅうかい)”を睨み付けた。 無言で立つ“幻龍改(げんりゅうかい)”は、フィアに何も答えない。 整備兵に手を引かれ、フィアは再び床に降り立った。 「嬢ちゃん!」 その整備兵はフィアに言った。 「ここ、危ないから!安全な場所へって……お、おいっ!」 その整備兵の前で、フィアは再び床を蹴ると、“幻龍改(げんりゅうかい)”の方へと流れていった。 「整備班長っ!」
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反攻に出た米軍の第一目標になったのは、スマトラ半島とボルネオ島だ。 熱帯雨林が生い茂り、象からニシキヘビまで生息する豊かな自然に恵まれたこの一帯は、交通の要衝、マラッカ海峡と共に地下資源の宝庫としても知られている。 それだけに双方には、すでに中華帝国軍から大量の部隊が送り込まれている。 米軍は、その資源を島ごと奪還すべく、フィリピンとラピス島から機動部隊を送り込んだ。 フィリピン方面からの攻略部隊には、同盟国たる日本から送り込まれた部隊も混じっていた。 空母赤城と葛城主力の空母打撃部隊、戦艦金剛級4隻で編成される砲撃打撃部隊。 隣国がすでに敵国という日本にとって、これほどの戦力を派遣すること自体が、一種の賭けに近い。 その穴埋めとして―――いや、実際は米軍より最も投入を期待されたのが、メサイア部隊。 つまり、美奈代達だ。 美奈代達がどういう方法でスマトラ半島を突破したか? それはもう、奇跡としか言いようがなかった。 美夜自身、“鈴谷(すずや)”の戦没を覚悟した作戦を決行した。 何か? サイクロンだ。 サイクロンが発生している間は、例え軍用機といえど、容易には航空機が離発着出来ないことをいいことに、アンダマン海で偶然発生し、ジャワ海に動くサイクロンの中に入り込み、操舵手の死に物狂いの操艦でスマトラ上空を突破するという、冒険小説並の作戦を決行したのだ。 結果、完全無傷で敵上空の突破に成功した“鈴谷(すずや)”は攻略部隊に合流を果たした。 サイクロンが過ぎ去った後の、どこまでの青い抜けるような空を、真綿が浮かんでいるような純白の雲が流れていく。 エメラルドブルーの海面が、陽光を優しく照らし出す。 そんな中―――。 キュィィィッ―――ズンッ! キュィィィッ―――ズズンッ 背筋が寒くなるような音の後、腹に響き、鼓膜がどうにかなりそうな音が響き渡る。 美奈代の目の前。 “鈴谷(すずや)”の開かれたメサイア発艦用ハッチの向こう側。 上陸地点、コード“ジュノー”海岸は、この音と共に黒い悪魔のような爆発が連続して発生している。 発生源は、40センチ砲8門を搭載した戦艦―――正確には戦闘砲撃支援艦「金剛級」4隻の艦砲だ。 「全体としてはすでに上陸に成功はある」 「主力C中隊は敵と接触、剣火(けんか)を合わせつつあり」 「B中隊はどうした!」 「A中隊前進!他の部隊に後れをとるなっ!」 通信機には英語で様々な会話がダイレクトに飛び込んでくる。 爆発音。 様々な兵器の動作音 殺し合う人間の生の声。 立ち会った世界に悪酔いしそうになった美奈代は、軽く頭を左右に振った。 呼吸を整えようとするが、どうにも息が荒くなる。 水が欲しいが、どうしようもない。 心臓の鼓動が爆発しそうなくらい高まっている。 「小隊各騎」 突然、通信機に入った二宮の声に、美奈代は背筋がビクッとなった。 「はっ!」 「これより発艦を開始する」 ―――来た! 美奈代は死刑判決を受けた囚人の気持ちがわかった気がした。 死ねと言われるのは、こんな感覚なんだろう。 「状況は見ての通りだ」 ―――冗談だろう。 美奈代は首をすくめた。 何しろ、今や海岸線は艦砲支援によって、黒い壁が一面に立ちはだかっているのだ。 あそこに突っ込めというのか? 冗談じゃない。 「二宮より泉」 二宮は、発進直前になって、突然美奈代を名指しで呼んだ。 「こちら泉」 応答しつつ、美奈代ははっきりと二宮からロクなことはいわれないだろうと予測した。 いつものことだ。 「我々の上陸地点は“ジュノー”海岸のポイント“フォックスロット”だ。お前は私の後ろについてこい。いいか?離れるな?」 「り……了解」 後ろについてこい。 どうでもいいことに聞こえるが、美奈代ははっきりと、自分がその言葉にカチンと来たことを自覚した。 ―――お前は不安だから、私の後ろについてこい。 そう、言われた気がしたからだ。 見返してやる。 そう、心に誓う美奈代の目の前で、二宮騎が発艦しようとしていた。 一方、ここで米軍を出迎えるのは、中華帝国第三方面軍第82機甲師団だ。 その師団長である朱少将は、米軍上陸地点の様子をモニター越しに眺めていた。 砲撃の激しい振動でカメラが揺すぶられ、何が映っているか判りづらいが、もう慣れた。 この様子では、前線の兵士達は塹壕に籠もるしかないだろうなと、朱少将は考えた。 ただ、無駄な行動は、砲弾の破片や爆発の衝撃波で損害を増やすだけだ。 今は、それでいい。 「日本軍の砲艦が出てきましたな」 参謀がコーヒーの入ったカップを手渡ししてきた。 「政治屋共はともかく、さすがに軍人は骨があるな。同業者として喜ぶべきか嘆くべきか」 「対艦攻撃装備はまだ使うべきとは思っていません。現在展開中の部隊は、橋頭堡を築くための斬り込み隊にすぎません。本隊上陸時の上陸舟艇用に備えておくべきかと」 「斬り込み隊相手に本気になっていいかな?」 「勿論」 参謀は肩をすくめた。 「切り込み隊の大出血で攻略を諦めてくれればおめでとうです。何より、無傷で敵を内地に誘い込めば、消耗するのは我が軍の方ですが、それにしても」 参謀は憮然として言った。 「40センチ砲32門の報復は勘弁して欲しいです」 「全くだ」 朱少将は、小さく笑って頷くと、モニターを切り替えた。 別なカメラからの映像が入る。 前のカメラより500メートル後方の陣地からの映像だ。 画面一杯に、真っ黒い闇が広がっている。 「一体……?」 朱少将は首を傾げざるを得ない。 「日本軍は、砲弾に何を詰め込んだんだ?」 爆発するたびに恐ろしく濃い暗闇が立ちこめる。 報告によると、目視、レーダー、赤外線……とにかく観測兵器の全てが役に立たないという。 「不明ですが」 参謀は言った。 「はっきりしたことは、あの“闇”の向こうでは、米軍が上陸しつつあることです」 「参謀として」 朱少将は頷いた。 「あと、どれくらいで米軍は前進を開始すると思う?」 「そうですな」 参謀は少し考えた。 「上陸開始からして……時間的な転換点は」 参謀は腕時計をチラと見て、 「10分です」 そう、答えた。 「それより早ければ無謀、遅ければ無能です」 参謀の言うとおりになった。 きっかり10分後。 “闇”の向こうで信号弾が上がった。 色つきの煙幕と閃光で命令を伝えるのだが、それは“闇”をはるかに越えた高さで炸裂したため、中華帝国側陣地からも丸見えだった。 「敵に動き!」 前線指揮官の一人は、塹壕から双眼鏡で信号弾を確認した。 撤退信号なはずはない。 ここで打ち上げられる信号は一つだけだ。 「各員備えろっ!メサイアが来るぞ!」 「さぁいくぜっ!」 米軍グレイファントム部隊の上陸時点での任務は、橋頭堡の確保だ。 上陸地点の前に出て、後続の機甲部隊や歩兵達の上陸ポイントへの敵メサイアや航空機攻撃の阻止役とも言う。 その彼らが前に繰り出す。 主力部隊―――正確には上陸部隊司令部(えらいさんたち)が、やっと強襲揚陸艦から追い出され、重い尻を海岸に乗り上げ、上陸が一段落したこと。 そして、艦砲射撃支援が最終弾着を迎えたこと。 つまり、もうここに彼らが待機する理由はなくなった。 様々な要因が、グレイファントム達を待機命令から解き放ち、前へと駆り立てた。 彼らは漆黒の闇に向かって突撃していく。 「きゃぁっ!」 「なっ!?」 通信機に、そんな声を耳にしたクルツ中尉は、不意に、斜め前方を移動していたイーサン中尉騎の右腕が吹き飛ぶ光景に出くわした。 腕が後方に引きちぎられたように吹き飛んだかとおもうと、今度は左足の膝装甲付近に爆発が走り、イーサン騎はバランスを崩して横転した。 「イーサンっ!」 「く、くそっ!」 イーサンは何とか立ち上がろうとするが、脚を破壊された以上、もがくのが精一杯だ。 「大丈夫か!」 「俺のことは放っておけ!」 イーサンは通信機越しに野太い声で吠えた。 「貴様こそ前に出ろっ!」 「し、しかしっ!」 他の僚騎が、彼らの横をすり抜けて闇の中へと飛び込んでいく。 クルツはイーサン騎を一瞥すると、 「後で逢おうぜ!」 そう言って、騎体を闇へと向けた。 闇の向こうにいる敵を倒すために。 イーサン騎の仇を討つために。 だが――― 敵は闇の中から襲いかかってきた。 オレンジ色に輝く物体がクルツ騎を―――いや、グレイファントム達に一斉に襲いかかったのはその時だった。 「なっ!?」 漆黒の闇からの敵は、クルツ騎の左腕を根本から引きちぎった。 「砲撃っ!?」 まずいっ! クルツは舌打ちした。 左腕をやられた以上、シールドがない! 楯を腕ごと失い、バランスまでも失いかけた騎を必死で操作するクルツ中尉の目の前。 スクリーン一杯に、オレンジ色の光が迫りつつあった。 高価な電子兵装の塊であるグレイファントムの上半身がまともに吹き飛ばされた。 「誰の騎だ!」 闇の中へと入る直前、その光景をちらと見た騎士が怒鳴る。 「クルツ騎!」 「くそ、あの野郎!」 「ヴィット大尉!」 MC(メサイアコントローラー)が怒鳴る。 「シールドを構えてくださいっ!闇の向こうからの砲撃が―――」 ガンッ!! ヴィット大尉はその衝撃で、首の骨が折れたと思った。 それほど激しい振動が彼を襲い、彼は意識を失った。 頭部MCL(メサイア・コントローラー・ルーム)付近に直撃弾を受け、MC(メサイアコントローラー)はMCL(メサイア・コントローラー・ルーム)ごと爆死。騎体は大破したことを、彼はこの時点では知る術すらなかった。 シールドに激しい衝撃を幾度も感じながら、闇を抜けたグレイファントム達の運命もまた、過酷だった。 闇を抜けた先。 そこは本来あるべき南方特有の強い日射しに照らされた光の世界。 ボコボコに変形し、使い物にならなくなりつつあるシールドを構えたグレイファントムの騎士達は、突然の浮遊感に襲われた。 「なっ!?」 もんどり打ってグレイファントムが地面を転がる。 それも一騎や二騎ではない。 何騎ものグレイファントムが同じような目に遭わされた。 砲撃地点の前方少し前にあったメサイアサイズの塹壕に落ちたのだ。 「くそっ!」 落下の衝撃で故障した各部からの警報が鳴るコクピットで、マックス大尉が、やり場のない怒りを爆発させていた。 彼の騎は大の字になって塹壕の下に転がっていた。 こんな目に遭わせてくれた敵以上に、こんな無様な醜態をさらしている自分自身が許せない。 「畜生のコンコンチキのクソッタレのマザーファッカー!」 落下のショックはシートが吸収してくれたが、怒りばかりはどうしようもない。 ガンッ! 激しい音と共に、何かが落下してきた。 どこのマヌケが――― 自分のことを棚に上げ、音がした方角を向いたマックスの視界に入ってきたのは、垂直に落下して砲塔がへしゃげた戦車だ。 しかも一両や二両ではない。 軽く20メートル近くの落下だ。いくら戦車でも無事では済まない。 特に、中の戦車兵達は――― 「畜生めがっ!」 マックスは騎体を無理矢理操作して立ち上げ、速射砲を準備した。 まだ撃てる。 「マーク、セドリック、返事をしろっ!まだ図々しく生きているヤツがいたら、誰でもいいっ!ラードック、モーリスっ!応答しろっ!」 「カークスですっ!」 「イーリッド、生きてますっ!」 通信機に生き残った騎士達の声が入る。 「よしっ!」 マックスは心の底から満足したという顔で頷いた。 「集まれっ!借りを返すぞっ!」 「了解っ!」
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舷側に立ち、海面を見渡すさつきの目の前を、海面から立ち上ったML(マジックレーザー)が飛び去った。 一瞬で装甲の表面温度が危険値に跳ね上がった。 「あ、危なぁっ!」 「海面を狙えっ!」 二宮からの命令が飛ぶ。 「ど、どこにいるかわかんないのに!?」 さつきはスクリーンのズームを繰り返しながら海面を見るが、敵の姿はどこにもない。 「海中に潜む敵を、この高度から見分けろというんですか!?」 美奈代が二宮に文句を言う気持ちが、さつきにはよくわかる。 「当てろとはいわないっ!」 二宮は怒鳴った。 「海面を叩いて連中の攻撃を散漫なものにすればいいっ!」 ―――成る程。 さつきはそれで納得がいった。 二宮が求めているのは、敵の撃破じゃない。 敵の頭を押さえて、この海域から逃げ出すチャンスを作り出すことだ。 「春日中尉」 さつきはMC(メサイアコントローラー)の春日春乃(かすが・はるの)中尉に言った。 「敵の攻撃が反撃の合図です」 「その通りです」 春日中尉は頷いた。 「敵、ML(マジックレーザー)の発射直前のエネルギー集束現象を狙って射撃します」 MC(メサイアコントローラー)側のFCSを調整しながら、春日中尉は答えた。 「上手くすれば対消滅を―――」 ブンッ! 再び、艦をML(マジックレーザー)がかすった。 「……出来るかしら」 艦の下腹にML(マジックレーザー)が突き刺さったが―――。 「くそっ!」 その結果に、シュナー少佐は舌打ちした。 一瞬、命中カ所の空間が歪んだだけで、艦には何のダメージも与えていないのは明白だったからだ。 「中和フィールドか!?」 重力を中和するフィールドである重力力場(フリー・グラビティ・フィールド)なんてシュナー少佐が知るはずがない。 魔族軍も使用する浮揚システムであり、同時にバリアシステムも兼ねる優れものである中和フィールドとしてシュナー少佐の目には映った。 そのフィールドを破るには、高出力のML(マジックレーザー)がいる。 ただでさえ海水で出力を削られるカプラーヌのクロービーム程度をいくらぶち当てても意味はない。 「シナベールっ!」 シュナー少佐は覚悟を決めた。 敵艦をここでさっさと仕留めてしまうに限る。 下手な躊躇は命取りだ。 使えるものは何でも使わねば―――!! 「艦の主砲で敵艦を仕留めろっ!」 チカッ! 飛行艦の舷側で強い光が生まれたのは、その時だった。 海面で連続した爆発が発生、一斉に水柱が立ち上った。 「やった!?」 さつきのその期待を込めた言葉は、水中からのML(マジックレーザー)攻撃によって否定された。 「ちっ―――くそっ!」 美奈代は海面を睨み付けながら舌打ちした。 敵が見えない上に、海水というバリアが邪魔して、ML(マジックレーザー)攻撃が本来の性能を発揮出来ないのだ。 おそらく、ML(マジックレーザー)が到達しているのは深度20メートル程度のはず。 敵に届かない。 「せめて―――敵さえ見えれば」 恨めしいのは、ビームランチャーにつながった出力ケーブルだ。 これがあるおかげで、甲板から離れることが出来ない。 「隊長っ!」 不意に、都築の声が通信機に入った。 「俺がオトリになりますっ!」 「何っ!?」 「海面でオトリをやれぱ」 「―――っ!」 二宮は唸るような声をあげ、言った。 「都築、海面で敵を誘い出せ。各騎は海面に出る敵に対し、精密射撃っ!」 「教官っ!」 美奈代が言った。 「自分も志願しますっ!」 「泉っ!?」 「……わかった」 二宮が言った。 「泉―――何か策があるんだろうな」 「は、はいっ!」 美奈代は思わずそう答えてしまった。 目の前ではさくらがびっくりとした顔で自分を見ている。 今更、何もないとは言えない。 「命令を変更する」 通信機に二宮の声が入る。 「泉、都築両騎で敵を誘え。自殺志願者同士―――夫婦で行って来いっ!」 「絶対に違いますっ!」 「了解っ!」 通信機に美奈代と都築の声が重なった。 「くそぉっ!」 ルサカは狂ったようにカプラーヌのML(マジックレーザー)を乱射していた。 艦には命中するが、すべて無効化されている。 敵に位置がばれているのは、集中する反撃の砲火から明らかだ。 それにも関わらず、ルサカが乱射を止めないのは、 「このままじゃ、少佐達に殺されちまうっ!」 その恐怖心故だ。 「ルサカっ!」 アミラントの声に我に返ったルサカは、アミラント騎が自分の騎の背後から接触していることにようやく気づいた程だ。 「馬鹿野郎っ!なにやってやがるっ!」 罵声と同時に、ルサカ騎は海中に引きずり込まれた。 それと同時に、ルサカがいままでいた場所を、ML(マジックレーザー)の爆発が駆け抜けた。 「海面に浮上してどうする!的になりたかったのか!?」 そう。 興奮したルサカは、自分が海面すれすれまで上昇していたことに全く気づかなかったのだ。 「す……すみ」 ルサカは謝ろうとして、やめた。 警戒システムが、敵艦から2騎のメースが発艦し、海面に降下してきたことを告げている。 「ですがっ!」 ルサカは陽光に輝く海上を睨み付けると、アミラント騎を振り切った。 「俺だってやれますっ!」 ルサカ騎のブースターに光が走った。 アミラントには、ルサカが何をしようとしているのか、すぐにわかった。 「ルサカっ!」 伸ばされたアミラント騎の手をすり抜けるようにして、ルサカ騎が海上めがけて飛翔を始めた。 「―――敵はどこだ!?」 都築騎”が海面から数十メートルの高度を飛行する。 「海面下でのエネルギー反応警戒―――都築候補生、この騎の戦闘エネルギーの半分をセンサーに回します。よろし?」 「―――任せます」 「水中から急速上昇する物体ありっ!」 突然、精霊体が警報をあげたのは、まさにその時だ。 「ちっ!?」 ブースターを吹かし、海面から距離を取ろうとする都築騎より、海面に上昇してきたカプラーヌの方が早かった。 ガッ! 海面に飛び出したカプラーヌの腕が、都築騎の左足を掴んだ。 「ぐっ!?」 垂直に海めがけて引っ張られる衝撃に、都築は舌を噛みそうになった。 ブースター出力を最大に引き上げ、海中に引きずり込まれまいと足掻いた。 「なめんじゃ……ねぇぞっ!」 都築騎が海中から出現したメサイアに海中へ引きずり込まれそうになっているのは、美奈代も目視出来た。 「都築っ!」 美奈代はとっさにさくらに命じた。 「さくらっ!シールドパージっ!」 「はいっ!」 左腕を大きく振るい、振り切る寸前にシールドをパージ。 遠心力をつけて敵に叩き付ける美奈代とさくらのオリジナル技。 さくら曰く「シールドどん」 シールドの質量が加わった攻撃は、実際かなりのダメージを与える技で、シールド喪失による始末書というオマケがつくある意味禁忌の技だ。 “征龍改”から放たれたシールドが激しく回転しながら、海中から伸ばされた腕の根元にめり込んだ。 衝撃で離れた手から逃れた都築騎が斬艦刀を抜刀、海中に沈み行く敵騎に剣を突き立てたのは、その直後だった。 アミラントの目の前で、ルサカ騎が、一瞬痙攣したようにビクッと動いたかと思うと、糸の切れた人形のように、力無く海中へと沈んでいった。 「ルサカ!」 ルサカ騎に接近したアミラントは、ルサカ騎のコクピット頭部―――コクピットブロックを貫通した破孔を確かに見た。 破孔から盛大に海水がコクピットへの流れ込んでいる。 それがどういう意味を持つか、考える必要さえない。 「くそっ!」 アミラントはコクピットのコンソールに頭を叩き付けた。 脳天から全身を走る痛み。 それが発狂しそうな程、アミラントの体内を駆け回る慚愧の念……いや、自暴自棄に近い報復の念を押さえてくれる。 額を走る生ぬるい液体を、アミラントは舌で拭った。 鉄の味がした。 「……少佐」 「ルサカは落とし前をつけただけだ」 シュナー少佐は冷たくそう言った。 「アミラント。シナベールに戻るぞ。カプラーヌではこれ以上はどうしようもない。艦隊戦になる前に収容してもらう」 「―――了解」 アミラントは、ルサカ騎が消えていった海底をちらりと見た。 光の届かない漆黒の闇が、底には広がっていた。 「……戦場で、勝手なマネするヤツはそうなるんだよ……馬鹿野郎が」 「敵騎、海中へ沈みますっ!」 オペレーターの明るい声に、艦橋が湧いた。 「よしっ!」 美夜は力強く頷いた。 「海域の離脱もあと少しだ!」 「泉騎より通報!海底より上昇する物体有。質量―――空母クラスっ!」 「何っ!?」 驚愕の表情を浮かべる美夜の目の前。 スクリーン上に映し出された海面の色が変わった。 そして――― 「ルサカの件は」 艦橋に戻ったシュナー少佐に、艦長席の男が振り返りもせずに言った。 がっしりとした体格。長年の風雪に耐えたたたき上げ者特有の貫禄ある顔がそこにあった。 魔族軍巡航艦シナベール艦長、オイゲン大尉だ。 「残念―――そう言って良いですか?」 すでに艦橋は海面から出ようとしていた。 「そうだな」 シュナー少佐は艦長席の横に立つと、窓の外に視線を向けたまま頷いた。 「またしても、私は未熟者を制することが出来なかった」 「我々、ロートルは」 久しぶりに見た太陽光のまぶしさに顔をしかめつつ、艦長は言った。 「若手相手には後悔と不満ばかり―――そういうものですよ」 「艦長っ!」 砲術担当士官がその席から報告する。 「主砲射撃準備完了っ!照準はあの艦で!?」 「うむ―――仕留めろ」 「ひ、飛行艦だと!?」 美夜達の目の前。 静かなはずの海面に突如現れたのは、“鈴谷(すずや)”より二周りは大きい巨大な飛行艦だ。 「全長380メートル、推定排水量10万トン―――」 “鈴谷(すずや)”の“目”が捉えたデータを前に、美夜の出来ることは、それを音読する程度だ。 元来、輸送艦改造型の“鈴谷(すずや)”に、この艦に対して対抗出来る兵器はない。 あるとしたら、メサイア達の持つビームランチャーが精一杯だ。 そんな美夜の目の前で、メサイア達が一斉に動いた。 「砲門は6門―――」 二宮が着眼したのはそこだ。 「長野、早瀬」 二宮は命じた。 「相互データリンク展開、敵A砲塔砲身の発射タイミングを狙って狙撃しろ。同様に柏、山崎はB砲塔。宗像、私と共にC砲塔を叩け。対消滅によるダメージで敵艦を仕留める」 「―――了解」 各MC(メサイアコントローラー)達は一斉にFCSを精密射撃モードに切り替えた。 ―――だが、 ズンッ! 艦を走る激震が、彼女たちを搭乗したメサイアごと襲ったのは、その直後だった。 その瞬間、美夜は自分がどんな声をあげたのかまるで覚えていない。 いや。 その瞬間、世界に音があったのかさえ、美夜は覚えていなかった。 覚えているのは、ただ、体をシェーカーに放り込まれたような衝撃が走ったことだけだ。 「被害報告っ!」 「艦橋より各部、被害報告を!」 「艦橋見張りより報告っ!右舷命中弾2、至近弾4、命中弾は艦を貫通しました!」 「―――ちぃっ!」 「ちぃっ!」 FGFを突き抜けた“鈴谷(すずや)”への攻撃命中に関し、舌打ちしたのは美夜だけではなかった。 シナベールの砲術長もまた、自らの射撃結果に舌打ちしていた。 至近弾が4 命中弾はたったの2 せっかく命中した弾も、出力が高すぎて艦内で爆発することなく貫通してしまった。 「各砲塔誤差修正っ!ML(マジックレーザー)出力を半分に下げろっ!―――ええいっ!オンボロの人類艦めっ!」 「一番砲塔修正完了」 「二番完了」 「エネルギー充填。出力40%でホールド。撃てますっ!」 「よしっ!」 砲術長が砲撃命令を下そうと、管制システムのアイピースに顔を押しつけた。 砲撃用カメラと連動するシステム上で、敵艦の様子が手に取るように分かる。 黒い煙を吐き出しながら飛ぶ敵艦。 その艦橋に並ぶメース達がこちらに武器を向けているのまでがわかる。 「敵艦からの砲撃―――来ますっ!」 船底から斜めに抜けた2発の攻撃は、幸いにして竜骨を傷つけずに済んだとはいえ、そのダメージははっきり大きい。 それだけは確かだ。 その“鈴谷(すずや)”からの報復が果たされたのは、その直後だった。 「ぐうっ!?」 丁度、都築と共に、肉迫攻撃を試みていた美奈代は、突然発生した敵艦上の爆発の衝撃に吹き飛ばされた。 一度、海面に叩き付けられ、大きくバウンドした後、騎体の姿勢制御を取り戻した美奈代が見たものは、無惨に打ち壊され、空を浮かぶ残骸に成り下がった敵艦の無惨な姿だった。 「き……教官達がやったの?」 「ち、違います」 牧野中尉が強ばった声で答えた。 「“鈴谷(すずや)”からの攻撃はすべてバリアに弾かれました」 「じ、じゃあ?」 驚く美奈代の目の前で、敵艦の舳先が南東を向いた。 「事故?砲塔が爆発した?」 「別なML(マジックレーザー)が命中したのは確認しています」 あと一歩で巻き込まれる所でした。 大きな安堵のため息と共に、牧野中尉はそう呟いた。 「友軍の攻撃ですか?」 「おそらく。ただし、レーダーに反応なし。推定射撃距離600キロ以上の射撃です」 「……飛行艦?」 「この海域に、近衛軍の飛行艦は存在しません」 黒煙を吐きながら遠ざかる敵艦を見送りながら、美奈代は都築騎に接触した。 「都築。大丈夫か?」 「ああ……ありゃ、放って置いても沈むだろう」 「……そうだな」 「誰だ?」 美夜は敵艦から逃れることが出来た安堵感より、そちらの方が気になっていた。 メサイア隊のML(マジックレーザー)攻撃をはじき返した敵のバリアを貫通し、敵艦の砲塔を吹き飛ばした攻撃。 それは、“鈴谷(すずや)”とは別な攻撃だ。 「一体、誰の攻撃だ?」 「恐ろしいほど高出力のML(マジックレーザー)砲を装備した艦が展開しているのは間違いないです」 副長は言った。 「これはメサイアの攻撃ではあり得ません」 「……しかし」 美夜が気にするのは、レーダースクリーン上の反応だ。 数は3 飛行艦にしてはサイズが小さすぎる。 「艦長」 通信オペレーターが報告を上げた。 「通信です」 「通信?」 30分後。 被害復旧の進む“鈴谷(すずや)”の甲板に降り立ったのは、すでに収容された美奈代達ではない。 甲板には3騎の異形のメサイアが並んでいた。 長大な砲と手足のない戦闘機じみたフォルムを持つ、メサイアらしくないメサイア。 近衛軍の開発した高々度戦域支配メサイア、Fly ruler(フライ・ルーラー)だ。 収容作業が完了し、甲板から引き出された固定ワイヤーに拘束されたFly ruler(フライ・ルーラー)のハッチが開いた。 整備兵がラッタルをハッチにひっかけ、それを伝わってMC(メサイアコントローラー)達が降りてきた。 「へえ?」 感心した声をあげたのは、それを見物していたさつきだ。 「騎士一人にMC(メサイアコントローラー)が2人?」 「Fly ruler(フライ・ルーラー)は」 二宮が言った。 「先の改造で、バリアを強化した関係で、MC(メサイアコントローラー)が一人では処理出来なくなったそうだ」 「バリア?―――うわ。ゼータクな騎体」 「バリア……欲しいですね」 「柏。気持ちはわかるが……騎士が降りてきたぞ?」 「……」 「……」 「……」 甲板に降り立ったMC(メサイアコントローラー)達はまだいい。 問題は、そこに並んだ三人の騎士だ。 「せ、整列っ!」 緊張した声は、恐ろしくあどけない。 小学生が戦闘服を着ているようにしか、美夜には見えなかった。 それだけじゃない。 騎士達は、三人が三人。同じ顔をしているのだから余計タチが悪い。 「名札を用意しろ」 美夜は横に立つ副長にそう命じたのも無理はないし、その方がありがたかった。 「く、クローンですかね」 「ありえるか」 そんなやりとりをする美夜と高木の前で、一人が声を張り上げた。 「し、申告しますっ!葉月実検センター所属第7特務隊ラグエル隊隊長、神城一葉少尉以下、神城双葉少尉、神城光葉少尉、以上3名。着艦の許可願いますっ!」
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教導パイロット アイドレスWiKiの該当ページ L:教導パイロット = { t:名称 = 教導パイロット(職業) t:要点 = 前後席、どなる、笑顔 t:周辺環境=空 t:評価 = 体格3,筋力3,耐久力1,外見4,敏捷4,器用4,感覚3,知識1,幸運-1 t:特殊 = { *教導パイロットの職業カテゴリ = ,,,派生職業アイドレス。 *教導パイロットのパイロット資格 = ,,,搭乗可能({I=D,航空機,宇宙艦船})。 *教導パイロットのコパイロット資格 = ,,,搭乗可能({I=D,航空機,宇宙艦船})。 *教導パイロットの特殊補正 = ,,,<教導パイロット>を含む{I=D、航空機}の部隊の全判定、評価+2。この効果は重複しない。 } t:→次のアイドレス = トップガン(職業),レッドフラッグ競技(イベント),教導機の開発(イベント),猫先生(職業) } 旧データ 名称:教導パイロット(職業) 要点:前後席、どなる、笑顔 周辺環境:空 評価:体格(評価3),筋力(評価3),耐久力(評価1),外見(評価4),敏捷(評価4),器用(評価4),感覚(評価3),知識(評価1),幸運(評価-1) 特殊: *教導パイロットの職業カテゴリは派生職業アイドレスとして扱う。 *教導パイロットはI=D、航空機、宇宙艦船のパイロット、コパイロットになることができる。 *教導パイロットはを含むI=D、航空機の部隊は全ての判定に+2する。この効果は重複しない。 →次のアイドレス:トップガン(職業),レッドフラッグ競技(イベント),教導機の開発(イベント),猫先生(職業) 派生前 テストパイロット(AD枠) 名パイロット(AD枠) コメント 教導パイロットである。コメントでは基本的には時事ネタ というかあとで訂正しないといけないかも? 的なコメントはあまりしない方向なんだけど……。 個人的には銀内優斗3をプロモした時期によってはこの職業みなしつきそうだなぁっとか思ったり #補足説明:コメントをつけた09年7月前後では複座国民戦闘機を所得して本人(優斗)が「この機体で、たくさん人を育ててみたいですね」と発言しており、状況によっては教官パイロット系職業みなし持ちそうだと思ったのね ちなみに要点をくっつけて 複座型の前後席で教官が笑顔でどなった。 「こら、そこは0.8秒遅くしろ」 とか、くっつけたらなんか、名物先生な気がするね。
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プレイヤーの分身にして、ロボットカードに搭乗するカードのこと。 カードの説明文の左上に「PIROT」と記載されており、カードのナンバリングは「No.P-」で始まる。 合計で9種類のカードがあり、大きく「テストパイロット」と「正規パイロット」に分類することができる。 各プレイヤーごとにロボットカードを1ずつ所有できる。ゲーム開始時点ではテストパイロットしか所有していないが、ダウンフェイズ時に自分のエナジーの合計値が4点以上ある場合、所有しているテストパイロットを廃棄し、HQエリアに残存するパイロットカードから1枚を選択し新しく所有できる。この行為を]着任]と呼び、[[着任に必要なコスト(この場合だとエナジーの合計値が4点以上)を着任コストと呼ぶ。なお、自分のロボットカードにナビ・システムがコネクトされている場合は、ナビ・システムの効果により配備コストを減らすことができる。自分のロボットカードにナビ・システムがコネクトされている場合は、ナビ・システムの効果により着任コストを減らすことができる。 正規パイロットとなると戦闘値が強化され、効果を持つことができることから、いかに早く正規パイロットを所有できるかが勝負の分かれ目といえる。 正規パイロットには通常状態の他に覚醒状態がある。 パイロットカードは通常効果と呼ばれる通常状態、覚醒状態のどちらでも使用できる効果と、覚醒効果と呼ばれる覚醒状態の時のみ使用できる効果がある。なお、覚醒状態であっても通常状態の効果も一緒に使用することができる。 覚醒効果は非常に強力であるが、ロボットカードが臨界状態である可能性も高く撃破されやすい状況でもあるので、スタンドフェイズで通常状態に戻すかどうかはよく考えること。 通常状態から覚醒状態になるには以下の方法がある。自分のロボットカードが臨界状態となる。 コア・コネクトを使用する。 ラーシャ・ドラグノフの通常状態の効果を使う。 覚醒状態から通常状態に戻るには以下の方法がある。自分のロボットカードが通常状態かダウン状態となる。なお、覚醒した時点ですでに通常状態かダウン状態である場合は、そのままとなり、再度通常状態かダウン状態となった時にパイロットカードを通常状態に戻す。 コア・コネクトで覚醒状態となった場合に、ターンが終了する。 ラーシャ・ドラグノフの通常状態の効果を使う。 関連カード テストパイロット テストパイロット 正規パイロット(アトランティス) 日野イズル 日野アカリ エミリア・ホーク ロマーナ・イリス ガオ・ファン クレオ&パトラ・エルハーム ラーシャ・ドラグノフ エノコ/アトランティス=アンピトリーテ 正規パイロット(ナブラ) 日野アカリ(ナブラ) エミリア・ホーク(ナブラ) ロマーナ・イリス(ナブラ) ガオ・ファン(ナブラ) クレオ&パトラ・エルハーム(ナブラ) ラーシャ・ドラグノフ(ナブラ) Q A Q.1ターンでエナジーの合計値が8点を超えた場合はどのように処理を行いますか? A.ダウンフェイズ時に正規パイロットの着任及びレゾナントの配備の両方を行うことができます。 Q.レゾナントの配備で量産機の廃棄の際にコネクトされてるアタッチメントはどうなるのでしょうか? A.アタッチメントはコネクトされたまま量産機のみがレゾナントに置き換えられます。 Q.覚醒状態のパイロットの表記ですが、特殊枠と通常状態の共通枠があります。共通枠欄内にある項目は「通常能力とは別」ですか?(例 ロマーナは覚醒時、3枚引いて2枚ジャンク・1枚引く・通常能力で1枚引く、で5枚引けますか?) A.いえ、別ではありません。覚醒状態]では[[通常状態の共通枠+特殊枠の2つの効果を使用できません。ロマーナであれば、1枚ドロー(通常状態)+3枚ドロー2枚捨て(覚醒状態)となります 名前 コメント
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